【井上 淳院長 経歴】
1992年 千葉大学医学部卒業/千葉大学形成外科入局
以後、千葉大学および昭和大学の関連形成外科勤務
2006年 都内美容外科クリニック 院長就任
2007年 都内美容外科クリニック 総院長就任
2014年 新宿美容外科クリニック新宿院/銀座美容皮フ科クリニック立川院 総院長就任
・日本形成外科学会 形成外科専門医
Q. 美容医療に携わろうと思ったきっかけは何ですか?
A. 美容医療は形成外科の領域の中の一分野です。
形成外科医として、わたしはたくさんの美容医療の現場に立ってきました。口唇裂の赤ちゃんの唇をきれいに縫合し、小耳症の方に精密な耳をつくり、合指症の方に正常な五本指をつくり、乳癌術後の方に形の良い片方の胸をつくり……。
もちろん、これらの手術は保険医療の施設で行われます。
しかしわたしは、それらの治療の後に美しい形が生まれることによって、患者さま方が大きな喜びに満たされる瞬間に数多く立ち会ってきました。
この点で、保険診療と自費診療の違いは全くありません。
いまだ満足な診療がなされているとはいえない美容の領域でも、より多くの患者さまに喜びを感じて頂くために、わたしがこの仕事に携わるようになったのは、ごく自然なことでした。
Q. 診療において大切にされていることは何ですか?
A. ひとつは「適確な診断」です。患者さまと最初に接するときに、できるだけ時間をかけて丁寧に状態を見させていただき、お考えを聴かせていただきます。現在のお悩みと、原因となる本当の問題点を結びつける必要があります。
現在の美容業界では、本当の原因を解決できない治療が数多くなされています。
それによりさらに悩みを大きくされて、来院される方が少なくありません。
また、もうひとつ大切にしているのは、「患者さまに信頼していただく」ことです。そのためには、ウソをつかないことが大前提です。これは当たり前のことでもあり、いちばん大切なことでもあります。
Q. 井上先生も資格をお持ちの「形成外科専門医」ならではの強みは何だと思いますか?
A. 形成外科専門医は、まず医療の基礎を身に付けています=「安心」。
患者さまの身体は生きていますから、処置、治療によって思わぬ反応が生じることもあり得ます。その際に適切な対処ができる医師が、専門医なのです。
加えて、形成外科、美容外科領域の基礎を当然ですが身に付けています=「高度な専門知識と技術」。
組織移植(脂肪、皮膚、毛根、筋、骨など、なんでも)、創傷治癒(キズをきれいに早く治す)、炎症への対処(処置後の痛み、赤み、腫れ)などに対しての適確な対応ができます。
さらに、専門医資格は、取得するまでに長年の研修を必要とします。
すなわち、医師それぞれに数多くの症例を経験し、多くの美的な形の分析ができて、患者さまの個人差や状態の差に対応し、工夫をして最大の結果を生み出す能力があります=「高度な適応能力と美的センス」。
これら「安心」、「高度な専門知識と技術」、「高度な適応能力と美的センス」を身に付けた医師と出会えなかった患者さまが多いことを、日々の診療で実感します。
Q. 井上先生が得意とされている施術について教えてください。
A. 形成外科医ですから、全ての手技ができます。頭のてっぺんから(植毛)、足先まで(巻き爪)、「なんでも」です。そして専門医ですから、全ての手技で、患者さまに満足していただける自信があります。
そのなかで実際にクリニックで多い手技といえば、脂肪吸引、脂肪注入でしょうか。
わたしは高校生の時期に、漫画家を目指して人体デッサンを大量に描きました。その際に、顔面、四肢、体幹など人体各部の特徴、理想の形、脂肪の付いた形や足りない形など、数多くの例で詳細に検討したものです。それがいま活きているのかもしれません。
Q. 得意とされている脂肪吸引について伺います。 数ある手技の中から「チューリップシリンジ法」を採用されている理由をお聞かせ下さい。
A. この方法の習得や熟練には時間がかかり、実際の手術にも体力を要します。それで敬遠する医師が多いのか、現在はポンプを使う吸引方法が多数を占めています。
しかしチューリップシリンジは、ポンプと比べて出血量が少なく、施術する医師のペースでじっくりと精密に吸引できる方法です。
わたしは、出血量が少なく「安全」に「たくさん吸引」できて、「理想の形を追求」できるチューリップシリンジ法を、10年以上にわたって採用しています。
Q. 脂肪吸引を施術される際に大切にされていることを教えてください。
A. ほぼすべての患者さまが「脂肪を取れるだけ取って欲しい」とおっしゃいます。わたしはそのご希望に沿って「出来るだけたくさん吸引」します。一般には、たくさん吸引しようとするとデコボコを作ってしまうリスクがあるとされますが、丁寧に吸引すればデコボコはできません。芸術家が人物像を造るときのことを思い浮かべてください。デコボコになってしまうのは、丁寧に彫っていないからか、わざとそうしているか、どちらかに違いありません。
また、脂肪をたくさん吸引すれば出血量が多くなる傾向がありますから、時間をかけたくない医師が多いことも事実です。わたしは、出血量を少なく抑えることが出来るチューリップシリンジ法によって、出来るだけたくさんの脂肪を吸引しています。もちろん、たくさん取るだけでいいはずはありません。女性らしい身体のカーブが得られなければ意味がありません。わたしのこだわりは、「たくさんの脂肪」を、「安全」に吸引して、「女性らしい美しいライン」を作ることです。
脂肪の厚みがあまりない患者さまは、他院で吸引を断られてしまうケースが多いようです。重要なのは、脂肪があまりない場所でもデコボコを作らずに吸引することです。ふくらはぎなどは典型的です。しかし、皮下脂肪層が少しでもあれば、その脂肪を吸引して効果を出すことが可能なのです。足首まわりをきれいに細くすることも可能です。わたしの場合は、ふくらはぎの吸引で手術をお断りした患者さまはいらっしゃいません。特殊な部位(デコルテ、ひじ、前腕、首回り、顔面など)も問題なく手術可能です。
Q. やはり、一番治療実績が多いのも脂肪吸引でしょうか
A. 形成外科医として現在まで二十数年たち、2005年からは美容にたずさわり、毎日なにかの手術を行っていますから、総数はかなり大きくなっていると思われますが、正確には把握していません。その中でも脂肪吸引と脂肪注入は特に多い印象です。脂肪注入は、1日に3~4件ほど行っていた時期もありました。
Q. これまで最も印象的に残っている患者さんはどんな方ですか?
A. 様々な処置、手術の後の患者さまは、満足された時のその笑顔がみな印象的ですが、ひとりの例をあげるとすれば、全身の脂肪吸引と、お顔と胸の脂肪注入をされた方でしょう。
他院で過去に胸の脂肪注入手術を受けられたのですが、ほとんど効果がなくがっかりしていらっしゃいました。身体の各部の痩身も希望されていましたから、3回に分けて全身の脂肪吸引を施行し、その都度、胸への脂肪注入と、お顔への脂肪注入を同時に行いました。結果、細身のボディと、若返った幼い印象のお顔と、この先けっしてタレてしまうことのない、本物のご自分の脂肪で2カップアップした左右の胸を得ることができました。
その方は、それ以来スキンケアやボディケアでずっとクリニックに通われている50歳代の女性です。いわゆる「美魔女」のおひとりです。
Q. 美容クリニックのドクターとしての使命は何だとお考えですか?
A. 患者さまに喜びを感じて頂くことにつきると思います。
Q. 井上先生にとって「美」とは?
A. 患者さまに喜びを与えることができるものの中で、いちばん大きな存在が「安全」と、そして「美」のふたつであることに、みなさんの異存はないでしょう。
井上先生が在籍するクリニック
新宿美容外科クリニック
【電話番号】0120-4390-17
【住所】東京都新宿区新宿4-3-22 安藤ビル3F
【アクセス】JRほか新宿駅東南口より徒歩1分
【営業時間】月~金10:00~14:00・15:00~20:00、土日祝10:00~14:00・15:00~19:00
【定休日】無休
クリニックのコンセプト「安心と安全」を実現するために、ドクターとナースが一丸となって最新の知識を得ながら技術の向上に取り組むクリニック。多様な美の悩みに応えるために、レーザーをはじめとしたライトな治療から高度で複雑な外科手術まで多彩な先端治療法を通いやすい良心価格で提供し、美容医療ビギナーから上級者まで幅広い層の患者さんから信頼を得ています。