そもそもほうれい線というのはシワではなく、加齢や紫外線ダメージ、ダイエット、肥満などが原因の肌のたるみによって現れるものなので、治療法もたるみの原因にアプローチするものが中心です。
まず、「痛いのは苦手」「美容医療は初めて」という人におすすめなのがマシンによる治療です。マシンによる治療の中でも大きく二つに分けられます。一つ目は「サーマクール」や「タイタン」「ポラリス」「リファーム」など、高周波や赤外線などの熱エネルギーを照射することで、加齢や紫外線ダメージなどが原因のコラーゲンやエラスチンの減少を改善し、皮膚を引き締めてほうれい線をふっくらさせる方法です。
二つ目は「ウルセラ」や「イークリップ」「ダブロ」など高密度超音波(HIFU)を照射することで筋力の衰えによるたるみを引き上げるケアです。これまでは外科手術の領域であった皮膚の深層にあるSMAS筋膜にアプローチする画期的な治療法として注目度急上昇中。ほうれい線のような目立つたるみを効果的に引き上げてくれます。
マシン治療に次いで手軽にチャレンジできるのが注入系のたるみ治療です。注入する成分として最もポピュラーなのが「ヒアルロン酸」。ヒアルロン酸をほうれい線に注入することで溝を持ち上げて若々しい印象に導きます。この治療の最大の魅力はわずか15分程度でほうれい線が改善されるという即効性の高さです。また、ヒアルロン酸はもともと人の体の中にも存在するためアレルギーの心配がほとんどなく、安全性が高いのも安心です。ただ、注入系の治療は施術者の技術力やセンスによって仕上がりに差がつくと言われています。また、ヒアルロン酸にもさまざまな種類があるので、価格だけを見てクリニックを選ぶということがないように心がけておくことも大切です。
外科手術によるリフトアップも考えているほど深いほうれい線に悩んでいる人におすすめなのが糸を使ってたるみを引き上げる、スレッド治療と呼ばれる方法です。この方法も大きくは二つに分けられます。一つが「ショッピングファインリフト」や「ウルトラVリフト」「リードファインリフト」などのスレッド治療です。肌に極細の溶ける糸を挿入することでゆるんだ筋肉を刺激して引き締めるという即効性と、コラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力に関わる組織が増殖してほうれい線の溝をふっくらさせるという長期的効果が期待できる治療法です。もう一つが引っかかりのある仕掛けの特殊な糸で皮下組織をを引っぱりあげることでほうれい線を目立たなくするという方法で、「ハッピーリフト」や「3Dミントリフト」「ロングミントリフト」「フェザーリフト」「スプリングスレッド」などがあります。こちらも「ショッピングファインリフト」などと同じようにコラーゲン増殖効果などが期待でき、強力なリフトアップ効果に加えて美肌効果もある治療法として注目を集めています。最終手段として外科手術がありますが、これは効果の高さに比例してリスクも高くなるので、できれば避けたいものです。「少しほうれい線が気になってきたな」と感じたらすぐにライトなケアからはじめておくとほうれい線が深くなるスピードもゆるやかになるので、一つの選択肢として覚えておくべき。多彩な治療から、自分のほうれい線の状態に合ったケアを見つけて脱・老け顔を目指しましょう。
□東京の美容クリニック一覧はこちら
□銀座の美容クリニック一覧はこちら