シミにはいくつかの種類があります。 まずいわゆる黒っぽいはっきりしたシミが【老人性色素斑(日光黒子)】です。長年紫外線を浴びることによってできるシミです。この治療にはレーザー照射による効果が大きく、「Qスイッチヤグレーザー」を使用すると一度でもシミを無くすことができます。
シミの部分に数分間レーザーを照射。施術中の痛みはいわゆる「輪ゴムではじいたような痛み」ですが、大きさが小さい場合はガマンできないほどではありません。痛みに弱い人には麻酔をしてもらえます。
施術後は軟膏を塗って肌色のテープで保護します。テープの上からはメイクもOK。1週間ほどテープをはったままにし、その上から軟膏を塗ります。テープ下の照射した箇所にはカサブタができてきます。1週間経ったらカサブタが自然にはがれてピンク色の肌が出てくるので、そのあとは赤みが治まるのを待ちます。赤みがある間はその部分をこすったり、紫外線が当たったりすると色素沈着が起こるので注意が必要です。なにかイベント事がある人は、当日より1カ月前に受けると間違いないと思われます。
はっきりとしたシミではないけれど、なんとなく目の下にもやもやとした影が…。これは【肝斑(かんぱん)】である可能性が大きい。これは加齢によるホルモンバランスの異常によってできると言われています。両方のほほに左右対称にできるのが特徴です。
肝斑の治療には最新のレーザー機器「メドライトC6によるレーザートーニング」が使用されます。これまで、肝斑治療にレーザー治療をすると悪化するのでやってはいけないとされていましたが、このメドライトC6ができたことにより可能に。
肝斑や色素沈着などに微弱なレーザーを照射し、メラニンを少しずつ減らして徐々にキレイな肌を取り戻していきます。顔全体にくすみがある人にも向いています。さらに効果を高めるため、イオン導入を組み合わせているクリニックが多くなっています。
施術時間は5分ほど。痛みやダウンタイムはほとんどなく、施術後はその日のうちにメイクをして帰ることができます。ただし、1回では劇的な効果は望めません。2週間に1回程度の照射を5回繰り返すと、効果が表れます。
その他、若いころから悩んでいる人が多いと思われるソバカス。これは正式名称を【雀卵斑(じゃくらんはん)】といい、鼻を中心に左右対称に小さな斑点がたくさんできます。顔だけでなく、胸元や背中にもできることがあります。遺伝によりできることが多いのですが、日焼け後や妊娠時に増えることも。
治療には広い範囲に施術できてダウンタイムの少ない「レーザートーニング」が使用されます。それで消すことができない場合は部分的に「Qスイッチヤグレーザー」を使用することもあります。
一見ただのシミだと思っていても、実際は肝斑だった…という可能性も高いです。自分だけで判断して間違ったケアをしてしまうと悪化させてしまうおそれもあります。シミができた、と思ったら早めに美容クリニックを訪れて、専門家である先生に相談してみるのがベストな選択ですよ。