肌は日々ストレスにさらされています。夏は強い日差しによる紫外線、冬は乾燥など。近年は日本人の80%が乾燥肌になっているというデータもあります。実際、外国人女性の「もともとオイリーだったのに日本に来てから乾燥肌になった」との証言もあるそうです。東京の冬は年々乾燥が進んでいるのです。1905年には12月の平均湿度76%だったのが、2005年になると39%にまで下がり、ほとんど半減していることがわかります。エアコンが普及したこともその一因です。現代の日本は衛生環境が良くなり、肌の免疫力が落ちたことも皮膚トラブルの原因と見られています。
肌年齢を上げる要因とはなんでしょうか? 「紫外線」「乾燥」「酸化」が肌の三大トラブル要素です。間違った洗顔による洗いすぎは乾燥を招きます。入浴や洗顔時のお湯の温度が高すぎるのもNG。こすりすぎによって角質をはがしすぎるのもよくありません。乾燥肌をそのままにすると肌はどんどん老化してしまいます。小じわができて肌荒れが起こり、白い粉をふいてかゆみを感じるようになります。ファンデーションももちろん乗らなくなってしまいます。また紫外線をあびると活性酸素が発生、それが皮膚細胞を酸化させます。いわゆる肌の「サビ」です。これが見た目年齢をアップさせるのです。
現代人の肌年齢は+10歳と言われています。かゆくてかいてしまうと角質層がめくれ、そこから細菌やウイルスが入りやすくなってしまうかもしれません。
そこで肌年齢を下げるにはどうしたらよいでしょう。化粧品の化学物質には、長い間使い続けると肌が乾燥しやすくなるものがあります。なるべく肌への負担が少ない化粧品を使うことが大切です。肌内部に十分な水分があると皮膚をダメージから守ってくれて、正常なターンオーバーを促すことになり、紫外線や外部刺激など対抗できる強い肌になるのです。
さて、肌年齢の測定の基準となるものは一体なんでしょう? それは水分量、ハリ(弾力)、油分量、シワ、毛穴数、色素沈着数、皮膚明度などです。美容クリニックでは「ロボスキンアナライザー」と最先端のマシンを使用し、肌を分析します。スキャナーでお顔全体を撮影、マイクロスコープで細部を撮影。色素沈着している部位がないか、毛穴は目立たないか、肉眼では見えないシミが隠れていないかなどを調べることができます。そして肌の水分量や皮脂量を測定。シワの数や深さなどもわかります。所要時間は10分ほどで、自費初診料は3000円位かかります。
市販のものでも計れるのでは?…という人もいると思いますが、より専門的に自分の肌質を知り、今後のスキンケアに役立てようと思うなら、ぜひ一度美容クリニックで肌年齢を測定してみましょう。