ヒアルロン酸注射とBME再生療法の違い｜注射治療の選び方
膝や肩の痛みに悩む方が最初に受けることの多い治療が「ヒアルロン酸注射」です。しかし、効果が一時的だったり、繰り返しの通院が必要になったりすることも。最近では、幹細胞上清液を用いた「BME再生療法」が新たな選択肢として注目されています。本ページでは、両者の違いや適応、効果について比較し、どのような方に適しているかをご紹介します。
1. ヒアルロン酸注射とは？
ヒアルロン酸は、関節内の潤滑油のような働きをし、痛みの原因となる摩擦を減らします。しかし、軟骨の再生効果はなく、痛みの緩和が目的です。通常は週1回、5回程度の注射が必要です。
2. BME再生療法とは？
BME（Bone Marrow Exosome）再生療法は、骨髄由来の幹細胞を培養し、抽出された成長因子やエクソソームを含む上清液を関節に注射する治療法。1回の注射で軟骨再生や炎症抑制を目的としています。
3. 比較表：注射治療の違い
| 項目 | ヒアルロン酸注射 | BME再生療法 |
|---|---|---|
| 目的 | 摩擦の軽減・痛み緩和 | 組織再生・炎症抑制 |
| 通院回数 | 週1回×5〜6回 | 1回（経過観察あり） |
| 効果持続 | 数週間〜数ヶ月 | 1〜5年程度 |
| 保険適用 | あり | 自由診療（143,000円） |
4. 向いている人の違い
- ヒアルロン酸注射：初期の痛み・軽度の関節症・費用を抑えたい方
- BME再生療法：ヒアルロン酸が効かない／中等度以上の関節症／再生医療に期待したい方
まとめ
ヒアルロン酸注射は対症療法、BME再生療法は根本的な改善を目指す治療です。ご自身の症状や希望に合わせて、医師と相談しながら治療法を選択することが重要です。